猫とおかちゃと月光仮面

田舎でのんびり自給生活のはずが‥‥ 猫の手借りたいときもある

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おかちゃ

スピカ、18歳と7か月。
この子の顎には腫瘍があるそうです。

つい3、4か月前、初めて受診したこの町の動物病院でトータルな健康チェックをお願いして、
「歳のわりに腎臓もほかの内臓も特に問題ない」と、
獣医さんのお墨付きをいただいて喜んでたのに。

ふた月ほど前から急に左顎が腫れてきた。


ある日、食べ終わったご飯のお皿見たら、真っ赤な血ぃいっぱいついてた。
歯茎が腫れてて、それがつぶれたんやろか。

翌朝、スピカが寝てる私の枕もとのシーツが血で真っ赤に染まってた。

「歳のわりに健康」とのお墨付きくれたあの動物病院に連れてったら、
腰に注射一本打って終わり。
この先どうしたらええか尋ねたら、注射は2週間効くとの返答。

何がなんやらわからんまま、とにかく2週間後に通院したら、また注射打って終わり。
「これは何の病気ですか?」
それくらいしか尋ね方思いつかんかった。
獣医さんの答えは、
「顎に多分、腫瘍があるね。骨のガンね」

帰りのタクシーの中で考えた。
ガンやにしても、
たとえガンやにしても、
もうちょっとの間おいしいもんも味おうて、
もうちょっとの間安心して眠って、
痛いことや苦しいことはできるだけ少のう、少のう。

人間の言葉は話されへんけど、
スピカかて、尋ねたらそう答えんのちゃうかなあ。
どう、スピカ ?

そんな方法ないか、
ちょっとでもそれに近い方法ないか、
一緒に探してくれる獣医さん探してみよか ?

血まみれの口ぬぐうから、
拭いても拭いてもコベコベに固まってまうスピカの前足の毛。


せっかくここまで機嫌よう生きてきたんやもん。
どうせせなあかんランディングなんやったら、
できるだけ楽~に、静か~に。
ねえ、スピカ。